No.2(文明へのあゆみ) :
「4大文明成立の背景とは何か?」
大河の存在である。その豊かな水を使い用水路を造ることで、不安定な乾地農法
や略奪農法から、安定した灌漑農法へ変化することができた。安定した農法は安
定した生活を可能にし、安定した生活は余剰生産物を生んだ。分業が階級を形成
し、都市から国家へと進んだ。金属器と文字の発明も加えて、全てB.C.3500年頃
の出来事である。
<評価の観点>
関心・意欲・態度:
大河の存在が4大文明を成立させたことの理由を追究することで、本格的な文明
史の学習への意欲を高めている。
思考・判断:
食生活の安定や定住など、灌漑農法という農業の技術革新が持つ大きな意義に
ついて、主体的に考察している。
資料活用の技能・表現:
歴史地図を参考にして、4大文明それぞれの大河や文明圏を世界地図(略地図)
上に分かりやすく表現している。
知識・理解:
個別の文明が、大きく共通する地理的・文化的背景を持ちながら成立したことを把
握し、その基本的な知識を身につけている。